ORAS環境総まとめ[ローテ]
データを弄って遊びたいなと思っていたら、そろそろORAS環境が終わりそうなので、(かつて)慣れ親しんだローテがどんな環境だったのかを振り返ってみようと思います。ORAS発売以降のすべての週末大会と集計可能なオフ会、ネット大会参加者のべ約1千人分のデータを集計。簡単な分析を加えました。
集計対象について
オフライン
オンライン
開催期間が複数日にわたりシーズン跨いでいた場合は対戦初日を基準とする。
対象外
- KP集計をしていない大会
- KP集計をしていても画像等のみでコピーしてデータを抽出できない大会
- チーム内での重複禁止、レート使用率上位禁止など、KPが歪む大会
- その他レートに準拠しない大会
本当はもっと大量のデータを集めたかったんですが、結果の画像を見ながら手打ちでデータ入力するのはあまりに手間なので諦めました。集計に当たっては、アーマーさんのツール「KP+KKP」を使用しました。
集計結果
全体外観
まずは全体のKPから。ORAS発売から今までのKPが50を超える種族のみを選出しました。ガブボルト、サザンガルド、アローなど頻出のポケモンが多いので1位は競るかと思っていましたが、蓋を開けてみたらガブの圧勝でした。みんな大好き正義のガブリアス。
太字の部分は後述します。
頻出ポケモン
では、上位層が全体のどの程度を占めているのか。5thやXY、他ルールのデータがないので相対的にどうなのかは何とも言えませんが、かなりの寡占状態です。もっとも、レートは集計対象ではないことから、いわゆる「ガチ対戦」に採用されにくいポケモンは相当部分切り捨てたデータになっていると考えられるので、その意味では妥当な結果かも知れません。
最頻出の14匹の対策を考えておけば、大会環境では過半数に対抗手段を有している、と言えそう。
環境の変遷
通算での使用状況を見たので、次は時期によって人気(環境の中心)がどのように変化したのか。ここでもガブリアスの人気が光ります。1シーズンごとだとサンプル数が少ない期が生まれやすいので、2期ごとの集計としましたが、なんと2014年秋の発売以来およそ2年間、一度も採用率が3分の1を下回っていません。すさまじい安定感です。
一方、ガブリアス以外の上位陣。通期KP上位一覧で太字にした10種で見ると、ボーマンダとマリルリが増えた一方、サザンドラとニンフィアが数を減らす傾向にあります。こちらも6つの期間すべてで上位20位以内に位置しただけあって安定していますが、採用率が3分の1を上回ったのはアローとガルドの1回ずつのみ。
ここには載っていませんが、後半はニョロトノがシーズンKPトップ20に入ってくるなど、雨パの増加と思われる変化が見られました。ガブと上の10匹を除いた上位10種等を並べたほうがよかったかもしれませんね。
ちなみに、KPの分布が綺麗に曲線を描いているので、もしかして……と思って縦軸を対数目盛りにしてみたら。ほぼ真っ直ぐですね。
参考資料
- ドナ・ウォン『ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール』村井瑞枝・訳、かんき出版、2011年
- パワポでもここまでできる! 米財務省から学べる美しい資料作りのポイント
- 色の組み合わせ方を身につけよう: 棒グラフや円グラフなど、データをビジュアル化した際に効果的な配色
MSPゴシックで数字を詰め込み、無思慮に色や線を飛び散らせただけのゴミを「資料」などと呼ぶのはやめましょう。